R6.12.7 千葉県建築士会まちづくり講演会レポート~秋の里山で学ぶ 地域の自然と文化を守る取り組み 柏市「下田の杜」より~

千葉県建築士会まちづくり委員会では、毎年専門家向けに「まちづくり講演会」を開催し、さまざまな分野の専門家から貴重な知見を学ぶ機会を設けています。今回の講演会は、柏市の酒井根地域の貴重な里山である 下田の杜 を訪ね、環境保全、土地の歴史等を通しての地域交流や、学習機会の提供など幅広い活動を行っているNPO法人下田の杜里山フォーラムの活動についてご講演いただきました。
当日は絶好の秋晴れに恵まれ、参加者一同、美しく色づいた里山の自然を堪能しながら、地域に根差した活動の実践例を共有することができました。

講演では、NPO法人の理事長から、組織の背景や理念、これまでの取り組みについて詳しい説明がありました。地域の自然環境の保全と、コミュニティづくりの重要性について、具体的な事例を交えながらお話しいただきました。

また、下田の杜の中にある古民家「まてや」の再生に携わる建築士より、地域貢献活動としてNPO法人と共同で進めている古民家の再生活動や、学生に向けての教育活用などについての報告がありました。

その後の現地見学では、様々な樹木が生い茂る敷地内を歩き回り、野間土手や修復された歴史的建造物「まてや」の見学を行いました。「まてや」は、およそ135年前に住宅の離れ兼作業小屋として建てられた木造二階建てで、座敷、土間、うまやなどがある当時の生活文化を知る上でも貴重な建物です。
季節の移り変わりを感じさせる景色に囲まれながら、自然と人が調和した昔の里山の暮らしに思いをはせる時間となりました。

最後には、この貴重な里山の環境を守るためのご支援を、地権者の齋藤さんから呼びかけていただきました。 参加してくれた皆様、どうもありがとうございました。

古民家の再生や環境保全に興味をお持ちの方、一緒に地域の歴史と自然を守る活動に参加してみませんか?

私たち千葉県建築士会と下田の杜里山フォーラムでは、地域の皆様からのご相談を随時受け付けております。地域の宝である古民家の保存、里山の環境保全、そして地域コミュニティの活性化に向けて、ご協力してゆきたいと思っております。どうぞお気軽にご連絡ください。